いしりのうまみを楽しむ

まずいしりとは能登半島北部で古くから作られている日本三大魚醤油の一種である。スルメイカの肝やイワシを樽に塩漬けし、上から重石をして発酵させる。春に仕込み、お盆の頃に桶の下に空けた穴から滴り出た汁を煮詰めて、布で濾して出来上がる。

醤油に比べ癖があってとても塩辛いが味は格別とされる。そして能登半島の伝統料理である『いしる鍋』はこのいしりとイカ、エビなどの魚介類、大根・茄子、きのこ類などを使った鍋料理である。ふつうの海鮮鍋にいしるが加わることにより、その凝縮されたうまみが溶け出して、独特の深い味わいとなる。いしるには血圧降下作用があるとされる天然由来のアミノ酸も豊富に含まれている。家庭で楽しむ場合はいしり鍋の原液パックや味を整えたいしりだしというものも販売されている。また全国的にいしりを使った創作鍋料理も多数存在している。

 

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